FC2ブログ

唐津の産婦人科医のブログ




佐賀県唐津市の産婦人科、たなべクリニック産科婦人科院長たなべりょうへいが日々感じたことを率直にお届けするブログです。


>>たなべクリニック産科婦人科   >>今日のよか

 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 「ほたる」

          蛍。

        蛍の戯れに喜ぶ子供たちと
        一時の癒しを覚える大人たち。

        ほたるは、老若男女を魅了する。

        そんな蛍がビジネスとなる。
        3億円市場と言われる・ほたる産業。

        蛍職人がいる。
        委託され、飼育施設で全国各地の蛍を繁殖。
        ほたるをその生まれた個々の土地環境で育てる。

        ほたるが放つ光は求愛光。
        明滅する光が闇夜のダンスのように舞う。
        メスは、発光体を2つ。オスは、1つ持つ。

        蛍は、明滅しない・発行し続ける光も放つ。

          威嚇光。

        ほたるは、棲家からわずか400M移動
        しただけで、威圧光を放ち・乱れ飛び合う。

        「ここは、自分のすみかではない・
         ここじゃ住めない・俺たちはしぬ」

        その光は警告。

        蛍職人は、蛍の光に癒されないという。

        たかがほたる・されどほたる。

        環境への再認識。

        幻想的な光の影に、
        ほたるからの警告が
        見え隠れしている。


スポンサーサイト

 「甲子園」

        夏の甲子園。
        高校球児たちの一大イベント。

        太陽の真っ直ぐな陽射しに
        負けぬ熱戦が連日続いている。

        我がクリニックの暗黙の応援パターン。

        第一優先・県代表チームへの熱き応援。

        残念無念・県代表が惜敗をなめたら、
        気持ち切り替え、

        第二優先・九州代表チームへの支援。

        九州の高校が姿消せば、
        第三優先・初出場チームをバックアップ。

        奇しくも・県代表チームは
        延長を戦い抜き・再試合。

        「きゃあぁ~・やったぁあ~・あぁ・ぁあ~」
        の悲鳴にしか聴こえぬ声援を
        テレビに向かって・発し続ける
        我がクリニック・スタッフ。

        「明日・再試合だから・今日は早く寝よ」って、
        訳の分からん・気合いの入れ様。

        地元の選手よ。
        頑張って!

        気持ちは女子高生、
        実年齢は球児のお母さん世代の
        スタッフが声を限りに
        あなた達を応援してるよ。

          届け・この想い。
          輝け・青春。


 「性同一性障害」

        性同一性障害。

        この漢字の羅列を一体・どのぐらい
        理解できるだろうか?

        この言葉の深みをどれ程・感じる事が
        できるのだろうか?

        歌う事が全て・生きる証。

        「今日も生かさせてくれて・ありがとう」

        シンガーは、コンサートの最初に
        そう挨拶し、深々と頭を下げた。

        歌っている時以外のアーティストの表情は暗い。

        心と身体のアンバランスを支え続けて
        くれたのが、歌・歌う事だった。

        愛すこと・愛されることへの強い願望は、
        次第に厳しく・険しく・こころの奥を抉る。

        何故・その歌詞・歌声が、
        人々の心を打つのだろうか?

        どうして・私のこころの内に、響くのだろうか?

        頭で感じる何かと、
        こころ引かれる・なにかがある。

        説明できない・共鳴する自分を意識してしまう。

        様々な価値観・人生観があると考える。

        誰からでも多くの
        「学び」と「気づき」を与えて貰える。

          こころに感謝。

          出逢いに感謝。


 「子分から親分へ」

        7月恒例のクリニック
        「大バーベキュー大会」を敢行。

        「実行委員会」の気合いの入った
        綿密な用意の元・市内のホテルの
        プールサイドで開催。

        仕事で少し遅れた私を、スタッフみんなは、
        眼前の生ビールと睨めっこしながら、
        待っててくれた。

        「ごめん・ゴメン・遅くなりましたあ~」の
        私の一言に続いて、BBQ実行委員の
        音頭で“かんぱぁあ~い”。

        お口も・お手手も・お耳も動かしながら、
        スタッフとの楽しい一時。

        『みんな!注目!!』と、
        実行委員が掛け声一発。

        次の瞬間・スタッフみんなが
        私のテーブルを囲む。

        「?!?」の私。

        運ばれてきた・ケーキと花束。

        『ちょっと・早いけど、
        ハッピイ・バースディ・親分!』

        大合唱の中、私は、眼前の
        バースディ・ケーキのロウソクを吹き消す。

        花束と一緒に渡された
        『子分たちからの手作りアルバム』

        そこには、スタッフの写真と共に綴られた
        子分たちからの親分への『今日のよか』。

        涙で文字が読めない・ロウソクも
        上手く消せなかった。

        子分たちから・親分へのサマー・サプライズ!

        感激・親分を子分たちが拉致して、
        プールへそのまま・ダイブ。

          笑いと拍手。

        『きゃぁあ~・やめてぇ~・着替え持って
        来てないよ~』と、酔っ払い子分たちが、
        親分に続いて、次々とプールへダイブ。

        「お疲れさま~・アリガトウ!!!」の
        院長の挨拶で、宴は閉じた。

        腰にタオル巻いて・お家に帰った。

        『子分たちの今日のよか』アルバムを
        枕元に置いて寝た。

        笑いながら・涙目で寝た。
 
        嬉しくて・夜中何回も目が覚めて
        アルバム読み返した。

        「ありがとう・・おやすみ・・・」と
        小さな声でグット・ナイト。


 「こころで写す写真家たち」

        盲目の子供たち。

        その子供たちの写真展が開かれている。

        眼が見えなくたって、写真は撮れる。
        そんな想いで、プロの写真家が、
        彼らの養護施設を訪問・指導。

        盲目の小さな写真家たちは、
        小さな音をも聞き逃さない。

        お母さんとご近所をお散歩する女の子。
        遠くにかすかに聞こえる鳩の声。

        彼女には届いている。
        ふと、立ち止まり、見えぬ鳴き声に
        振り向きシャッターを押す。

        彼らの写真展が反響を呼んでいる。

        寝息を頼りに小さな弟を写した一枚。
        見えぬ姉の想いが伝わる・やさしいひとコマ。

          「こころで写す」

        こころで捉えた瞬間がそこにある。

        プロが驚く出来栄え。
        「想い」をこころで捉える。

        テクニックに走らない
        プロが目指す写真がそこにある。

        撮影を通じて、こころが成長する男の子がいた。

        産まれつき見る事の出来ぬ両親の顔。
        両親の顔が見たいと泣き叫んだあの頃。

        彼が描写したひとコマ・ひとコマを父が説明。

        息子のこころには、
        いっぱいにその情景が広がる。

          「耳で見たパパ」

        喩え、見えなくとも彼のこころは両親へ届く。

        彼は、これからもずっと写真を撮り続けたいと
        父の膝の上で、見上げて笑う。

        こころで写す写真家たち。

        大切なもの・大切な瞬間を彼らは、
        耳で、肌で、知っている。


 「ママとブラッド・ピッド」

        我が妻と結婚。
        新婚生活がスタート。

        とは言え、私の仕事は不規則
        24時間・365日体制。

        夜中にクリニックから電話。
        家内も私と一緒に起きる。
        夜間にクリニックに出かけ、再び帰宅。

        私が帰ってくるまで、
        彼女も寝ずに待っていてくれた。

        「いいよ。起きて待ってなくて。身体壊すよ」
         の私の助言。

        『大丈夫です。あなたが起きて仕事してるん
         ですもの』と妻。

        しかし、正直、家内には考えられない
        驚く・私の生活。

        トイレ行く時も、お風呂に入る時も、
        彼女に電話を預ける私。

        いつ・何時・クリニックから電話がかかるか
        分からない。

        『何で、さっきまで寝てたのに電話なったら、
         いかにも起きてたように普通に話せるの?』

        『寝ぼけないで、普通にしっかり、頭が働いて
         いるのが、ちょ~不思議』と、いつも妻は
         私の“特技”に首を傾げる。

        家内もついにダウン。
        夜中に起きて待っている事は、止めて貰った。

        でも、私がクリニックから深夜・帰宅すると、
        『お疲れ様です』と寝ぼけ眼で、ベットの中から
        声をかけてくれる。

        私が夜間にトイレに行って、戻って来ても、
        夢うつつで、『お疲れ様です』と私に囁く、
        彼女に感謝。

        そんなある夜更け。

        帰宅した私を自宅の廊下で知らない
        誰かが、お出迎え。

        ドキッ!ちょ~ビックリ!!
        誰なの~?!?

        遭遇した人物は「ブラッド・ピッド」

        最近、某携帯電話のCMにもよく登場する
        イケメン俳優。

        実は、家内は、彼の大ファン。

        レンタルビデオ店で見つけた
        彼の等身大のパネル。

        なんと、私の知らない内に彼女は店員と交渉。

        『このパネル、要らなくなったら
         捨てるんでしょ!良かったら私にください
         お願いします』と嘆願。

        後日、私の知らぬ間に、
        ブラッド・ピッドが我家へ居候。

        私との初・対面が深夜の廊下。
        等身大の彼が、夜中に私に微笑んでいる。

        妻と私とブラッド・ピッドの3人での新婚生活。

        夫婦の会話には、参加しないけど、
        寝室には来ないけど、一人廊下で
        爽やかに微笑んでる彼。

        でも、「そこにいる」と知っていても、
        夜中の微笑みは何度会っても怖かった。

        今、彼はいない。
        いつの間にか、何処かへ行ってしまった。

        もう、来なくていいけど..。


 「こころのメロディ」

        3500gの立派な赤ちゃんの誕生。

        けれど、大きく生まれたのに、
        あまり成長しない。

        成長ホルモン障害。

        中学三年生の彼は、今も毎日、
        ホルモン注射が欠かせない。

        知的障害と視覚障害。

         受け入れ難い現実に、
        「普通になって欲しかった」と、
         母は、強く願った。

        入退院の繰り返し。
        ただの風邪で、生死をさまよう。
        
        6回目の誕生日。
        おばあちゃんがくれたピアノとの出逢い。

        楽譜も読めない環境で、自らも作曲をする。
        透き通るやさしい声で、歌を奏でる。

        『僕の演奏を聴いて、
         上手だったら拍手を下さい』

          こころのメロディ。

        彼のコンサートは、鳴り止まぬ拍手と
        感謝の涙が会場を埋め尽くす。

        「生まれてきた意味」を知りましたと、
         母は微笑む。

        一人では生きられない彼。

        「周りの愛情を吸収して、音楽で表現している」
         と、母は我が子を抱き締める。

          彼が得られなかったもの。
          彼が授かったもの。

          私たちが得られなかったもの。
          私たちが彼から授かったもの。

        『僕の演奏を聴いて、
         上手だったら拍手を下さい』

         今日も彼は、私達に
         生きる意味を投げかける。


 「馬が人を癒す」

        二十代後半の女性。

        幼少の頃、「よく転ぶ」のを
        不思議に思った母が、娘を病院へ。

        原因不明の下肢の麻痺。

        僅か4歳で歩行障害。
        高校生の頃には、車椅子なしでは、
        移動出来ない生活。

        やがて、引きこもる生活。
        ネガティブな毎日の繰り返し。

        そこで、出逢った「障害者乗馬」

        『どうせ、やっても出来ない』
        『無理..』

        馬との出逢い・指導者との出逢い。
    
        馬が彼女を導く。

        「出来ない」から、「やってみる」
         へとこころが動く。

        「やってみて」から、「出来た!」
         自分への実感と達成感。

        ネガティブからポジティブへ。

        下を向いて歩いていた毎日から、
        顔を挙げ、笑う人生へ。

        プラス思考は、仲間を呼ぶ。
        様々な出逢いの訪れ。

        今、彼女は、
        パラリンピック出場を目指している。

        やる気と希望を与えてくれた障害者乗馬。

        馬が、彼女を癒し、道を開いた。


 「かみ・きったよ!」

        「いただきまぁあ~す」

        家族揃って(これが、なかなか出来ない
        私には全員集合は至上の喜び)お夕食。

        いつもながらに賑やかディナー。

        食事している長男・次男・ママをゆっくり
        見渡しながら、幸せいっぱいモードのパパ。

        と、その時、隣の席の長男が、パパに耳打ち。

        『ねぇ、ママが今日、髪切ったの分かる?』

         「えっ?!」

        『なんか、言った方がいいんじゃない?』
         と、小言でアドバイス。

         「う・うん..」

        小さく深呼吸して、タイミング狙って、
        「ママ~、髪切ったねぇえ、
         きれいになったじゃん!」

         『・・・』

        再チャレンジ!

        「似合ってるよ!とぉってもいいよ~!!」
 
        と、ちょっと、声が裏返っちゃった。

        『そぉう?!ありがとう』と、ママのスマイル。

        長男と私の小さなスマイル&アイコンタクト。

        子供達のサポートで、我家は、家庭円満!

        でもね..。

        翌日、パパが髪切ってきたのに、
        なんで、みんなノーリアクション?!?

        ちょっと、すねちゃう。


 「この子の代わりはいない」 

        「生まれ変わり」と、考える人がいる。

        おじいちゃんが天国に旅立った日に、孫が誕生。

        幼児期にお兄ちゃんが不慮の事故で、
        旅立った数年後に妹誕生。

        「生まれ変わり」と表現する家族がいる。

        輪廻を感じるのかもしれない。

        けれど、その言葉に私のこころは、
        直ぐに反応出来ない。

        天寿を全う・百歳の大往生。
        僅か数年の生涯。

        生命には、限りがあるのだろう。
     
        短い生涯でも、その生誕・足跡には、
        意味がある。

        意味があって、現世に舞い降りたと考える。

          『この子の代わりはいない』

        その思いに、他意も悪意もない。

        ただ、私はそう想う。


 「わたし糖尿病なの」

        私の同期に内科医がいる。
        彼女は、糖尿病の専門医である。

        女医も内科医も糖尿病の専門医も
        全国的には、沢山いる。

        けれど、彼女は、患者様からとても
        信頼されている。

        彼女のクリニックを訪れる人は、後を絶たない。
        全国から、多くの講演依頼が来る。

          「わたし糖尿病なの」

        彼女の著書である。

        21世紀の国民病となってしまった糖尿病。

        糖尿病には、自己免疫やウィルス感染が
        原因と言われる1型糖尿病と、
        現代の生活習慣(過食、運動不足、ストレス)が
        引き金となって発症する2型糖尿病がある。

        2型の治療の基本は食事と運動だが、
        1型の場合はインスリン注射が欠かせない。

        彼女は、生活習慣病ではない、1型糖尿病。

        自身が、糖尿病である糖尿病専門医は、
        極めて珍しい。

        加えて、クリニックのスタッフ、フロントも
        看護師も栄養士も院長と同じ病気。

        放置したり、悪いコントロール状態が続けば、
        重大な合併症を引き起こす病気。

        けれど、糖尿病は正しくつきあえば
        怖い病気ではない。

        その事を院長自らが、実践している。

        お酒だって飲む。
        食べたいものをたんと、食べる。
        フルマラソンだってやっちゃう。

        彼女は、病気と向き合いながらも
        様々な事を実現し、
        多くの糖尿病患者の“夢”となっている。

        彼女に共感・共鳴する人々は、
        限りなく増え続けている。

        素晴らしい。

          「わたし糖尿病なの」

        彼女の著書に、彼女の生き方に、多くの人達が
        勇気を貰っている。

        彼女に与えられた使命は、とても大きく、尊い。


 「伯母、天国へ..」

        卒寿を迎えた伯母が、親族に
        お別れを告げる時が近づいた。

        入院先の病院へ。

        医師としても、伯母の状態を受け止め、
        細く力ない掌を握り締めた。

        子供・孫達が、止めなく、傍らに寄り添う。

        みなが訪れるのを待つように、
        みなに、こころの準備をさせるかのように
        数日、伯母は小康状態を保った。

        みな・すべてにお別れをしたが如く、
        天国へ旅立った。

          合 掌。

        告別式では、みな、伯母の旅立ちに涙した。
        
        けれど、同時に、充分にそれを受け入れていた。
        晴やかに見送った。

        別れは辛い。

        しかし、悲しみに打ちひしがれているだけでは、
        伯母も喜ばない。

        みな、集い、昔話に華咲いた。
        きっと、それを伯母も喜んでいると、
        みな感じている。

        天国に召された人とは、物質的には、
        もう逢えない。

        手も握れない。
        傍らに寄り添う事も出来ない。

        けれど、不思議と、いつも
        傍に居てくれる安堵感がある。

        いつも見守ってくれている感覚すら覚える。

        魂との別れは、無いよいな気がする。
        いつでも・どこでも、感じる事が出来る。

        笑顔で、あなたを、こころで思う。


 | HOME | 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィール

りょうへい

りょうへい

たなべりょうへいのブログにようこそ!

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。